小沢健二、ラストライブ

おおおおおおおおおおおおおお?????


こ、これはいわゆる


この時期の……

(ホントはもうちょっとあと)

そして伝説の……

富士見高原スキー場?

実質上の小沢健二ラストライブ……???

じゃないっすか!

凄いぞ、YOU TUBE(動画共有サービス)!!!!!!

っていうか……

ごっそりあるんですけど……(^_^;)


ほかにもいっぱいあるよ!
たぶん全部ある。

というかいいなぁ、楽しそうだなぁ。
じつはオザケンはこの時期が最高に好き。

「大人になれば」なんて死ぬほどいい!!


オザケンは最近の例のアレコレで凄い気持ちが冷めていたんだけど、やっぱり最高だ。



涙出てきたよ!!

『リミッツ・オブ・コントロール』何も起こらない映画

日曜に観た『リミッツ・オブ・コントロール』(ジム・ジャームッシュ監督)。
渋谷シネマライズのレイトショーで1000円。

以下、若干ネタバレ。


何か起こるのをしんぼう強く待っていたが、最後まで何も起こらないという凄い映画。
(実際は起きているのだが、とくに感慨は起こらないほど、内容的には意味を無していない)

宣伝の仕方によって(上の予告編参照・こう観るともの凄くおもしろそうな気がするから凄い・笑)
観客の大半が、オールスターキャスト総登場の「『バベル』みたいな感じ」を求めているだろうにも関わらず見終わってみたら完全にアートフィルムだった。(撮影はこういう系のスペシャリスト・クリストファー・ドイル

物語は「ある殺し屋がざっくりした指令を各地で受けながら、ある男を探し殺しに行く」というものだが、一切の動機や説明を省いた、シンプルで淡白で独りよがりのハードボイルドに仕上がっている。


ジム・ジャームッシュ節」と言えばそれまでかもしれないが、
それにしても見事なほど何も起こらないので、
淡々とした電車移動のシーンとか、ホテルの階段のデザインとかでわくわくする(しかない)。
あと、主人公がカフェで何度もエスプレッソを二杯頼むシーン、その店員とのほのぼのとしたやりとりとか。

で、そういうのがホントに最大の見せ場だから凄い(笑)。
そして、二度ぐっすり寝てしまうほどの催眠効果も兼ね備えている。


日本人注目の工藤夕貴の出番も恐ろしいほど意味が無い。


「こんなんでいいのか?」と思ったが、
じつは、映画のテイストは、最初から最後までブレていない。
監督の狙いは終始一貫しているし芯が通っているので、不思議と腹は立たない。


最後まで意味はわからなかったが、
「意味なんて何もない」としか取れないラストシーンは、なかなか潔かった。

『空気人形』は傑作なのか?(ネタバレ)

以下、盛大にネタバレなので要注意。

途中まで「うわ〜。こりゃダメだ」と思って観てた。

「空気人形(ダッチワイフ)が、突然に心を持ってしまった」という物語を考えたとき、どう考えても一番の核となるのは、
●持ち主が「いままでと違う」空気人形に対面したときの困惑
●空気人形が「初めて知る」人間社会と相対したときに生じる軋轢

になりそうなことは容易に想像できる。

異世界からやってきたピュアな来訪者の目を通じて、
人間界における滑稽さや悲喜劇を描く物語」そういうのをさんざん僕らは観てきた。

だから、いくら是枝監督というブランドがあっても
「こういうタイプの映画」における最低限の礼儀や目配せはやってもらえないと、物語に非常に乗りにくい。

具体的には、空気人形が「単純に心を持ってしまった」のか「人間になってしまったのか」の描き分けラインが、どうにもハッキリしないこと。

見た目がダッチワイフからペ・ドゥナに変化したあとは、ずっと物語はペ・ドゥナで進行する。
人間界がそれをすんなり「人間として」受け入れているのに、
肝心の持ち主だけが、その変化に気付かず、相変わらず「空気人形」として寵愛し続ける。これは凄く違和感を感じる。

だから、物語の最大の決定的な分岐点であるはずの、持ち主と亀裂が入るシーンにもどうにも身が入らない。

一方、空気人形は「生まれたての」赤ちゃんみたいな存在なはずなのに、その成長過程や人間社会との軋轢もたいして描かれない。
(そのほかにも問題や突っ込みどころ満載だけど、細かくは書かない。もはや「ファンタジーなんで」と逃げ切れないほど、随所で破綻しまくっている)。


それでも、ペ・ドゥナの圧倒的なキュートさと素晴らしい演技がこの映画を完全に救っている。
惜しみのない脱ぎっぷりも凄い(確かに日本の若手でこの役をできる女優は皆無だろう)。

さらに、事前の映画のイメージからは、百万光年離れた、暗黒&狂気の展開を見せる怒濤の終盤(あきらかにかわいらしい映画だと思って観にきていたさわがしいカップルが、完全にドン引きしていた・笑)は最高!
 
これには心底驚かされた。藤子Aの“黒い”サイドの短編を読んだようなイヤな後味(これはいい意味で)が炸裂する。

映像だって文句のつけようがない。とくにARATAが空気を吹き込むシーンの神々しいまでの美しさ、凄まじいエロティックさは群を抜いている。


結果的に「観てよかった!」と思いました。


ただ、評論家筋の高評価とかがあって、批判しにくいような、この映画を取り巻く状況がどうにも気持ち悪い。

とくに『しんぼる』を「見る価値なし!」と一刀両断していたような映画ブログをやっている人に限って、手放しで絶賛していたりするともの凄くイライラする。

これだって、もっと「映画に愛がなさそうな」キャストや映画監督がやっていたら、ボロクソに叩かれている映画だろう。
そういう意味では、一種のリトマス試験紙みたいな映画でもあるかもしれない。

狂気の手作りディズニーランド(悪夢風) 鴻池朋子展

オペラシティ滑り込み!!

会期は9/27(日)。
つまりジャスト本日まで!!!

たとえば奈良美智さんとか会田誠さんとか所謂トリエンナーレみたいなものとか
自分にとっていわゆるビッグアーティストの展覧会というのは、ハリウッド大作や邦画の話題作みたいな感じで「押さえとかなきゃ」って感じで行きますが。

そういう意味で鴻池朋子さんは、数少ない別の箱の人。
「あのタッチが好きだから」といったパーソナルな動機で「いつかちゃんと観たいな」と思っていたアーティスト。

映画で言うとミニシアター系というか……もちろんご本人はビッグアーティストで失礼な物言いですが。
(でももっと若い人だと思っていたら、村上さんよりもさらに年上なんだね。びっくりした。というか不勉強すぎる!)


鴻池さんの世界は、大雑把に言って、
鉛筆で丁寧に描かれる絵本的なキュートサイド(自分は毛玉キャラの「みみお」のファン)と多少血なまぐさいダークサイド、それらが渾然一体となった突き抜けた世界がありますが。

今回の展覧会は、そんなジャンル分けも吹き飛ばす巨大インスタレーション群が随所に配置され、部屋ごとのダイナミックな展示構成は、かなり意図的にテーマパーク的。

なんだか、精神が病みきった人間による1人手作りディズニーランド(悪夢風仕立て)といった趣き……(おおかみとかミツバチとか出てくるし)。

お子さんを連れていったらトラウマは確実。
キュート&グロテスク。
つまり大変素晴らしい。


巨大な本のオブジェ(?)に投影した手描きアニメーションにもヤラれたましたが。
とくに終盤の狂気のプラネタリウム(ただ立っているのに部屋がぐるぐる回る)「赤ん坊」の部屋は圧巻!!


それにしてもあの部屋にいた警備員のおじさんは目が回らないのだろうか…なんだか少しだけふびんな気がした。

鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人

http://www.operacity.jp/ag/exh108/
は本日まで!

行ける人は行くといいかも。

七尾旅人×やけのはらは、09年型ブギーバック?

素晴らしい!!!!!!

「Rollin' Rollin'」七尾旅人×やけのはら

たぶんいいだろうなと思ってたら……本当によかった。
これはいろんな人に届いてほしい曲かも。

音楽というか、曲単体でひさびさに感動しました。

まったくの主観ですが
今夜はブギーバック小沢健二スチャダラパー
・ワールズエンド・スーパーノヴァくるり
の延長線上にある曲な気がする。

CDカップリングの川辺ヒロシMIXも相当イイYO!

あと動画の張り方も判ったYO!

『本人』ようやく購入

●『本人』発売日翌日の池袋ジュンク堂、そしてLIBROでも完売!!

近所の本屋にも当然ないため、「どうなってるんだよ!」と驚いていたら、水道橋の山下書店で一冊だけ発見、すぐさま捕獲。

●やっぱり目玉は(めったにインタビューを受けない)明石屋さんまインタビュー。おそらく全文起こしに近いその内容は弟子入り〜『ひょうきん族』、たけし&タモリ話から『27時間テレビ』、お金のことにバラエティ論まで多岐に渡るが、さんちゃん節でスイスイ読めてじつに心地よい。あと倍くらいは読みたい。

●ただ、内容的には一緒に掲載されているひょうきんディレクター三宅恵介さんのほうがコクがある。ものづくりに携わるときの心構えみたいなものがたっぷり込められている。三宅さんの下で働いていたADの「怒られて辛かった」話には笑った。というか半分はゾッとした。

●吉田さんの有吉インタビュー、懐疑心全開で凄い。この徹底したヒネクレぶりは福満しげゆき先生(祝ご懐妊)を彷彿。

●相当バカ売れしてるんだろうけど、それにしても北尾編集長、編集者みょうりにつきるだろうな〜。このご時世にホントに素晴らしい仕事。

●そういえば初期『本人』で書いていた町山さんの自伝的小説ってどうなってるんでしょう。知ってる人がいたら教えて。

『しんぼる』は松本人志版『火の鳥 未来編』?

●池袋にて『しんぼる』。

初日(土曜)の夕方6時30分というピークタイムに場内は6分の入り。
前回が終わって出て来たお客さんが揃ってどの人も微妙な顔つきで出てくるので、事前にいくつかの媒体で見た酷評が脳裏をかすめる(とくに『テレビブロス』は酷かった)。

なので以下は期待値がマックスまで下がったあとでの感想(ネタバレなし)。
ちなみに僕はダウンタウン信者じゃない、血中松本人志度はかなり低いほうだ。

●結論から言うと、素晴らしかった。ビックリした。

一言で言うなら、これは「松本人志版『火の鳥 未来編』」だ。


ただし、どこがどう火の鳥なのか詳しく書くとすべてネタバレになるので書かない。

予告編から想像していた趣味っぽい小品みたいなものとは全然違っていた(じつはかなりお金がかかってると思う)

●序盤は各所に前回で酷評を受けたことへのリベンジなのか「海外でも受けいられやすい」ベタベタなギャグ(まるでチャップリンのようなシンプルさだ)や純日本的な絵といった目配せが鼻につくパートもあった。どうにもリズムの悪い編集パートがあったりもする。

●だが、誰もが想定しないだろう前代未聞の伏線の回収をしたあたりから映画が完全にブッ飛んでくる。

予測可能だと思っていた物語が、ドンドン予測不能のレール上を突っ走り出す凄まじい爽快感。

●作品のたたずまいはあくまでアートフィルム然としている。
美術手帖』の表紙に据えたり、なんなら東京都現代美術館あたりで限定公開するのがふさわしい気もするが、そういうワクのハメラレ方からもスルリと身をかわす意地の悪さも兼ね備えている。そのへんはやっぱり松本人志的だ。

●人の意見はどうだかわからないが、僕は『大日本人』よりも断然好き。でも『大日本人』同様ほかに観た人の意見が聞きたくなる。


●それから、これはもうメディアに出ているから書くけど、メキシコ現地のルチャリブレのシーンがけっこう出てくる。

そこのヒール選手の動きがディック東郷に似てるな〜と思っていたら、クレジットにちゃんと書いてあって驚いた。『kamipro』はインタビューすべきでは?(笑)