狂気の手作りディズニーランド(悪夢風) 鴻池朋子展

オペラシティ滑り込み!!

会期は9/27(日)。
つまりジャスト本日まで!!!

たとえば奈良美智さんとか会田誠さんとか所謂トリエンナーレみたいなものとか
自分にとっていわゆるビッグアーティストの展覧会というのは、ハリウッド大作や邦画の話題作みたいな感じで「押さえとかなきゃ」って感じで行きますが。

そういう意味で鴻池朋子さんは、数少ない別の箱の人。
「あのタッチが好きだから」といったパーソナルな動機で「いつかちゃんと観たいな」と思っていたアーティスト。

映画で言うとミニシアター系というか……もちろんご本人はビッグアーティストで失礼な物言いですが。
(でももっと若い人だと思っていたら、村上さんよりもさらに年上なんだね。びっくりした。というか不勉強すぎる!)


鴻池さんの世界は、大雑把に言って、
鉛筆で丁寧に描かれる絵本的なキュートサイド(自分は毛玉キャラの「みみお」のファン)と多少血なまぐさいダークサイド、それらが渾然一体となった突き抜けた世界がありますが。

今回の展覧会は、そんなジャンル分けも吹き飛ばす巨大インスタレーション群が随所に配置され、部屋ごとのダイナミックな展示構成は、かなり意図的にテーマパーク的。

なんだか、精神が病みきった人間による1人手作りディズニーランド(悪夢風仕立て)といった趣き……(おおかみとかミツバチとか出てくるし)。

お子さんを連れていったらトラウマは確実。
キュート&グロテスク。
つまり大変素晴らしい。


巨大な本のオブジェ(?)に投影した手描きアニメーションにもヤラれたましたが。
とくに終盤の狂気のプラネタリウム(ただ立っているのに部屋がぐるぐる回る)「赤ん坊」の部屋は圧巻!!


それにしてもあの部屋にいた警備員のおじさんは目が回らないのだろうか…なんだか少しだけふびんな気がした。

鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人

http://www.operacity.jp/ag/exh108/
は本日まで!

行ける人は行くといいかも。