細田守と鈴木敏夫
これもmixiで書いたが、なぜか出してなかったもの
●驚いた。
なんと『サマーウォーズ』のパブリシティでジブリの鈴木敏夫プロデューサーのFM番組に細田守監督が登場!
●なぜ驚くかと言うと(知る人は知っている話だが)細田監督はあの『ハウルの動く城』を監督するハズだったからだ。
かつて鈴木P(宮崎駿直々の指名説も)の肝入りで当時・東映アニメーション所属だった細田監督が一時的にジブリに出向して『ハウルの動く城』を制作していたことがあった。
●以下、Wikipediaより抜粋
「当初は、(『ハウルの動く城』は)中編作品として『猫の恩返し』と同時上映予定の作品であった。監督には東映アニメーション所属(当時)の細田守が決まり、脚本・吉田玲子、作画監督・近藤勝也をはじめとする制作チームが結成された[5]。細田を監督に指名したのは、細田作品を観てその才能に惚れ込んだ宮崎駿と言われている。
しかし2002年前半、諸事情により制作どころか企画そのものが中止となった。ジブリ側は、制作中止に至った経緯について言葉を濁しているが、細田側からはジブリとの間に制作に関するトラブル(詳細は細田守の項目を参照)があったことが断片的に語られている。半年後の2003年に制作が再開され、宮崎駿が監督・脚本を担当した。」
「次代を担う若手監督を探していた宮崎駿により『ハウルの動く城』の監督に選ばれて、スタジオジブリに出向。2002年頃まで制作に関わっていたものと思われる。しかし細田版『ハウルの動く城』は制作途中で諸事情により製作中止となった。細田によれば、当初『千と千尋の神隠し』の制作に追われていたジブリから人員の応援は得られず、監督の細田本人が各スタジオを廻り制作スタッフを集めるも制作中止となり、集めたスタッフの人望の喪失、人員確保の間のスタッフへの給与の未払い、集まったスタッフのその後の仕事の未決定の問題が発生し、細田にとって「これでアニメ業界で生きていくのは終わった」と思わせた一大事件であった。」
●……といううんぬんをWikipedeia的な話半分に考えても(一部では宮崎駿の横ヤリ説も濃厚)、かなり入り組んだ事情と葛藤があり、実際にここ数年の細田監督のインタビュー記事では、基本的にジブリや宮崎駿の名前はタブー化していた。
●その後、細田監督は村上隆氏(マイ師匠)とのコラボレーションなどで徐々に認知度を上げ、06年7月にはついに代表作となる『時をかける少女』が公開。わずかな公開数から口コミで大ヒット。細田監督の名前と才能が一般に知れわたり、「ポスト宮崎駿」として、一挙にメディアにもてはやされることになる。
皮肉なことに、この同時期(06年7月)に『ゲド戦記』が公開。後継者に苦しむジブリの苦肉の作として宮崎監督の息子、宮崎吾郎が監督したこの作品は大ヒット(06年邦画興行収入1位)こそしたものの、『時かけ』と好対照に、ジブリ史上もっとも酷評された作品となった。ジブリ側、とくに『ゲド戦記』を仕掛けた鈴木Pは内心じくじたる思いがあっただろう。
ジブリと細田監督が交わることはない……と思われていたが、ジブリの制作に関わる日本テレビの奥田誠治氏が『サマーウォーズ』をプロデュースしている関係から、今回のPOD CAST登場となった……んだろう(すべて憶測、ちなみにジブリで『サマーウォーズ』の試写会も行なわれた)。
●POD CAST中での細田監督と鈴木Pのギクシャクしたやりとりはまさにシュートマッチの様相。「細田くんとはなぜか知り合いなんだよね……企画名は出さないほうがいいかな?」「僕の認識では……」とあくまでジブリ視点で経緯を話しずらそうに話す鈴木P。
しかもよく聞くと鈴木Pは『サマーウォーズ』を自分視点では全然ほめてない。この意地っ張りぶりは最高!
http://podcasts.tfm.co.jp/podcasts/tokyo/rg/suzuki_vol97.mp3
●ちなみに『サマーウォーズ』に寄せた鈴木Pのコメントも凄い
「デビュー以来、ずっとファンだった女優・富司純子さん(おばあちゃん役)が新境地を見せている。
これぞ本物の“芝居”だった。
これを聴くためだけでも、一見の価値がある。」
そこかよ!!
『愛のむきだし』
これもmixiで書いてた日記。一ヵ月前くらいかな。
●超豪速球の237分。
ムチャクチャ気になっていた映画『愛のむきだし』をようやく観た!
●凄かった。
すでにDVD発売&レンタル中、各地で大絶賛が出切ったあとのタイミングだったが……一昨日の新宿のアンコール上映をTさんと観て、しかし帰宅したあともどうにも眠れず、しばしボンヤリしたあと「ああ、これってショックを受けているんだ(笑)」とようやく自覚する始末。そういう映画。
●本編は前述のように、約4時間(映画館では途中休憩10分アリ)。「日本映画史上最長」という異常なパッケージ(ホントは6時間あった模様)。上映当初は2500円という高額設定(今回は再上映で1800円)など、ズバ抜けた興行的ハッタリ感に圧倒される。
●物語はあるクリスチャンの少年が運命の少女に「出会うまで」→「出会ってしまったあと」の血を吐くような恋の苦悩の道程を残酷かつ徹底的に描ききる堂々たる恋愛エンターテインメント。
●……でありながら、映画には、キリスト教、盗撮、新興宗教、女装、レズ、近親相姦、精神病、変態……まるで『きりひと讃歌』『奇子』以降の後期・手塚治虫のドス黒い要素を全部ブチ込んでグツグツ煮たようなスキャンダルな要素が渾然一体となって絡み合う。とにかく恐ろしく濃厚。
●それでいて語り口はじつに軽妙。バカ負けするしかないクンフー映画ばりの盗撮特訓シーンや、カーチェイスしながら渡辺真起子が求愛するという「愛をむきだしに」するシーンなど、スピーディーな編集でハイテンポで展開。
●ただし、その軽さに身を任せて、深夜のラブコメドラマを観ているような気分で油断していると、いつのまにか70年代の暗黒ニューシネマのような境地に運ばれて行くのが恐ろしい(笑)。
●「……これ、いったいどうなるの?」
そして3時間を経過したあたりで、観客はこの物語とともにまったく予想不可能の境地に迷い込む。
●だが、時に迷走しながら、この過剰なストーリーの曼荼羅をすべて背負って、戸惑う観客席ごと強引に「うおおおおおおおおお!」と引きずりまくり(まるで島本和彦のマンガの主人公のように)ゴールまで一心不乱に走り抜ける主人公の二人。ユウ(西島隆弘)とヨーコ( 満島ひかり)の演技が本当に素晴らしすぎる!
●とくに不良キャラとのギャップが炸裂する満島ひかりの恋愛シークエンスのキュートさは異常! だし、両者の「こんな演技をしていたら10年持つ芝居生命が……」な鬼気迫る熱演と、園子温監督持ち味の過剰な青春感が全編に渡ってスパークしている。
●体感時間としては短いがそれでも4時間はやっぱり短くはない。だが、エンディングを見終えたあと「この物語にこの4時間は絶対必要だった」ということはきっと理解出来る。
●それでもかなり観る人を選ぶ映画かもしれない。興味のある人はDVD(上下巻)ででもいからぜひ。
●美しくて破廉恥で、でも画面から絶対に目が離せない。気高くて狂ってて、完全に打ちのめされる。そういう映画。
『アイアムアヒーロー』
とりあえずmixiで書いていた日記をバンバンあげてみよ。
●こええ! こええよ!!!
『アイアムアヒーロー』(花沢健吾)1巻購入。
●『ルサンチマン』そして『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(来年映画化)と『スピリッツ』誌上にて叩き上げで着実にバリューを上げてきた“奇才”花沢健吾の3作目。
●タイトルからウィル・スミス主演のゾンビ映画『アイ・アム・レジェンド』を連想させるが……。実際、第1回は『ヒミズ』『シガテラ』以降の古谷実タッチを連想させる異形の妄想たちが続々インサートされる不穏でホラーなムード満点な幕開け。
●と思うと、そこから劣等感バリバリな30男の主人公を中心にマンガ家アシスタントたちの“生臭い”日常描写が徹底的に描き続けられる中盤。
そして、並行してゆるやかに張り巡らされていた細やかな伏線がいよいよ暴発する終盤……!
●単行本でまとめて読むと、今回は前作、前々作のある種、勢い重視の荒っぽいストーリー運びとは違って、かなり計算し尽くされており、“作品”としてガッチリ昇華させようとする作者の気迫がビンビン伝わってくる。……でありながら、まったく先行きが読めないから最高。
●これが週刊連載されていてオンタイムでも読めるんだから贅沢なマンガ体験だ。昨年、浦沢直樹を引き抜いて「勝負あった!」と思わせた『モーニング』への『スピリッツ』からの起死回生の一撃がコレ。
で、このマンガを中心軸にみるみるうちに誌面全体が生き返ってきたんだから雑誌って不思議だ(まるでゾンビのように)。
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やり方がよくわからないなう。『ボーイズ・オン・ザ・ラン』を再読やはりおもしろいよね。



